「多弦ベース」のことでも書こう。
現在でこそ、どんなセッションも4弦でほぼOK、Dチューナーがついてりゃノー問題…という感じで、4弦で事足りるよなプレイスタイルになった俺ですが、以前は5弦が大好きでした。というか、4弦Eより下の音程があってこそのKei-Tスタイル、と言った感じのベースを弾いとりましたですね。
5弦へ傾倒するきっかけ、それはFENCE OF DEFENSEの西村麻聡。
歌いながらベース弾く姿にもやられましたが、その、西村さんが弾いてたベースというのがYAMAHAのBX-5というヘッドレスの5弦。
ベースは4弦という固定概念があった俺はまずその、5本弦があるというルックスに…
更に4弦最低音のEより下の音域に…
そしてとどめは、そのぶっとい5弦を空ピックやグリスダウンした時の空気感ちゅーか振動や迫力に…
結局、初の5弦を手に入れたのは大学一回生18ちゃいの秋。
FENDER JAPAN JBV-950という、当時のFENDERにしては珍しい、アクティヴバリバリのベースだった。これは卓ノリも良く、パワーもあって、価格に見合わぬ非常に良いベースでした。
これを手にして大学の卒業アルバムにも写りましたなぁ…
2003年まで12年、所有してました。
この機種以外にも5弦は所持してたし、店頭で試奏したりもしてきたんだけど、5弦ベースのセッティング最大の課題である「ローB弦の鳴り」になかなか満足がいかなくて…
そんな最中に試奏したATELIER Z M-265のローB弦の鳴りがね、俺的にドンズバだったわけですよ。好みの問題もあるでしょうが、アトリエの5弦はね、俺には各弦の鳴りのバランスが非常に良いんです。それもあって、アトリエで自分のモデル"Re-Birth 5"をつくってもらったんですよ。
自分のモデルを5弦でつくったことにより、今のところ5弦への物欲がほぼなくなった感じでして、このベースつくって以降、5弦ベースは一本も買ってません。
さて、多弦ベース。
最近は6弦もスタンダードと化してきてますね。俺は楽器店での試奏含め、まともに6弦を弾いたことがありません。俺は上の音域も歌伴中にそこそこ使うので、あればあったで便利とは思うのですが、やはり…よー使いこなせんだろーなー、と。あと、ネックにかかる弦の張力が弦が増える分当然ながら増すので、ネックを筆頭に、楽器の状態に相当神経を遣うのが目に見えとるちゅーのが嫌で、所持したこともないんだよね。
Foderaとか、欲しいですよそりゃ。
でも俺のプレイスタイルに、あの幅広ネックはキツいっす。以前楽器店で偶然見かけたSpectorの6弦はすごく弾き易そうだったけど、ボディが小さいから肝心の鳴りの方が…どーなんだろて感じで。
そういえば、Sadowskyに6弦がないのは、不思議だね。
ちゅーわけで6弦ベースは、ベース歴20年になる俺にもかかわらず、まさに「未知との遭遇」の遭遇すらいっとらん間柄なのです。あれが弾きこなせる人は、俺にとっては無条件で尊敬に値します。イヤホンマ。
最近では6弦にとどまらず、7弦ベースなんちゅーもんも出てきとるらしい。もはや俺ちゃんのアタマでは理解できん領域です。
あとね、ベースには12弦ギターのように副弦のついた8弦ベースや10弦ベースというのもあります。が、俺的には全然興味がありません。