2010年08月14日

旅券と時計

掃除で部屋やら引き出しやらを掘り返すのも、時にはいいもんだね。忘れ去られてた時そしてその当時の情感を思い出させるモノに出会うことが多いから。

引き出しの奥から、パスポートと時計が出てきました。
今日現在まで、俺が唯一行ったことのある海外が、シンガポールです。その時とったパスポートがこれ。
旅券と時計

シンガポールには2000年のクリスマスシーズンに、妹とともにでかけました。9年前につくったソロアルバム"Standing Alone"のコンセプト&場面設定がこの、シンガポールはラッフルズホテル(シンガポールを代表する国際的なホテルですね)だったので、その取材やジャケット写真撮影のため…

俺、実際ラッフルズに宿泊したんですよ。
TUBEのアルバム"Twilight Swim"のジャケットにうつってるそのあまりに美しい建物に、当時中三だった俺は一気に心を奪われました。以来ずっと魅せられ続けている場所です。
旅券と時計

だから、自然の流れで、ラッフルズホテルを舞台にしたアルバムを俺も創った、という。

ラッフルズホテルでは、滞在者のことを「レジデンス」と呼称します。お客様ではなく住人。この姿勢も強烈に印象に残ってますね。

俺の宿泊したのはパームコートスイート。滞在中は当然ながらラッフルズホテルの敷地内はくまなく巡りました。ラッフルズアーケード寄りにある、コートヤードスイートも、一泊100万円クラスの最上級スイートのサーキーズも、丁度チェックアウト後の掃除の最中に通りかかったラッキーから、チラ見することができました。ロングバーにも足繁く通って、シンガポールスリング飲みながら生バンドを堪能しましたね。

英語が十分話せない中にあっても、ここで味わった至福の時は生涯忘れ得ぬものとなりました。何にせよ、シンガポールの歴史とともにある、といっても過言ではないこの建物のもつ荘厳さは、これまでのどの旅先にもないものでした。

ラッフルズを離れる時に、「英語をもっと磨いて、またきっと戻ってくる。できれば毎年一度はオフはここにステイしたい」と強く誓って、3日間のシンガポール滞在をあとにしたんですが…

俺は本当にダメな人間です。その決意もどこへやら、あれから10年近くが経とうとしているのに、シンガポールはおろか、ただの一度も海外に渡航せぬまま、パスポートの有効期限まであと2日。取得から10年経つんかぁ早いなぁ…

前置きが長くなりましたが。
ラッフルズホテルに宿泊すると、ラッフルズアーケードで使える商品券の束がもらえます。土産物とか自分のものとか当然それを使ってアーケードで買ったんですが、その中のひとつがこの、時計でした。

今回の盆大掃除で久々に出てきたそれ、当然電池も切れ、皮バンドは硬化しており…見るも無惨なすがたでした…

昨日の絵と同様、たまりかねて今日、地元の時計店に電池交換しに行ってきました。多分8年ぶりぐらいに、止まってた時を再び刻みはじめたのではと思います。

時計としては特にブランドものでも何でもない安物だけど、これも俺にとっては大切にしたい品ですね。ラッフルズアーケードでしか買えない品だし、何よりあの場所に行ったという、大切な証。

今後フォーマルな席ではこれを使おうと思ってますチョキ


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Posted by Kei-T at 21:27│Comments(0)その他
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