2009年05月11日

小比類巻かほる「Forget The Memories」

TUBEや織田哲郎に影響を受け、メロディに富んだGuitar主導のRock一辺倒で突き進む勢いだった、音楽始めた頃の俺だったのですが…

この人の存在を知ってその流れが一気に変わったのは間違いありません。

小比類巻かほる。

初めてマトモに聴いた彼女のアルバム…俺が高校入って間もない頃…

忘れもしない、"Hearts On Parade"

詞の世界観もVocalも楽曲も演奏陣も秀逸だったが、中でも俺にとって衝撃的だったのが土屋昌巳によるギター&プロデュースワーク。特にホーンセクションを随所に配したゴージャスなアレンジがね…こんなアンビエンス&グルーヴもあるんだなぁ、と…とにかくこのアルバムに受けた衝撃は計り知れないものがありました。

後にそれらが、彼女のルーツであるブラックコンテンポラリーによる影響、というのを知りました。音楽人Kei-Tとしてもこのアルバムとの出会いは本当に大きかった。

そんなKohhy。
やはりこの人の楽曲で好きなのは、大内義昭作曲のもの。"CITY HUNTER"然り、"HOLD ON ME"然り、"TONIGHT"然り。

しかし、俺が最も好きなKohhyがうたう大内楽曲は、それらシングル曲ではないんです。

1991年リリースの"Silent"アルバムに収録されているこの、"Forget The Memories"はそこにとどまらず、これまで発表されてきたKohhyの全楽曲の中で、俺が最も好きな曲でもあります。

楽曲全体に宿る「都会の中の孤独感」っていうのかな…全体のアレンジから情景が次々と浮かびあがってくるようなこのアンビエンスといい展開といい、そして何よりこの曲の宿すメロディ&歌心は、今聴いても本当に感動感涙なんよね。

「銀河鉄道999」など数多くのTV音楽の仕事で著名な青木望が手がけた、切ないキャッチーなメロディを引き立たせるストリングスアレンジ(勿論弦は生)の効果も絶大だが、先述の"Hearts On Parade"でも数多くで弾いてる、伊藤広規がこの曲で弾くBassがまた素晴らしいことと言ったらね!

現在もサポートしている山下達郎との仕事で著名な伊藤氏ですが、織田哲郎やKohhyの音盤を通じて、俺はこの人にも多大な影響をうけてきました。Bass始めた頃はとにかくよくコピーしたなぁ広規さんのプレイ…俺の歌モノBassのBaseは伊藤広規にあり、といっても過言じゃないかもしれないな〜

世界陸上の主題歌となった"TIME GOES BY"が当時シングルになりましたが、個人的にはこの曲の方がシングル向きだったと思う(実際シングル候補だったのか、この曲にはPVが存在してます)

俺が大学一回生の時、"Silent"アルバムに伴うツアーで実際にKohhyのLIVEを、あのフェスティバルホールで観ました。惜しまれつつもクローズとなったフェスティバルホールで観た、唯一のプロアーティストが彼女でした。

この曲は二曲目に組み入れられてました。アルバムのアレンジとはリズム隊のアプローチが若干異なってたとは言え、楽曲自体が秀逸な曲は多少の違いでもノー問題。生でこの曲聴けたのは、本当に良かった。

ちなみにこの時のバンドメンバーのうち、Bassの笠原敏幸氏とPercussionのスティーヴ衛藤氏も、俺にとっては大フェイバリットのバンドマンなんですよ!


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この記事へのコメント
11年後のコメントですが、私もForget the memoriesが一番好きな楽曲です。同意見を持ったミュージシャンの方が居るというのは驚きでした。
Posted by TKO at 2020年06月21日 23:31
TKOさん。コメントいただきありがとうございます。

大内メロディの集大成的な楽曲ですよね。アレンジの組み方が実に素晴らしい一曲だと思います。この曲は最もLIVEで再び聴きたい楽曲ですね。
Posted by Kei-TKei-T at 2020年07月02日 00:58
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