Writer's Bar～Kei Terao Official Blog

今日で7月も終わりますが、少し前に（俺にとっては）衝撃的だったニュースがありました。シンガポールにあるラッフルズホテルの経営権が、米コロニーキャピタルに売却されたらしいんです。

このホテルには実際に俺、泊まっているんですよ。
2nd Album"Standing Alone"のロケーションで。

そもそもラッフルズホテルにはものすごい思い入れがありまして。
さかのぼれば中学３年の時、TUBEのアルバム"Twilight Swim"のジャケットでこのホテルを初めて知り、「こんなにも美しいところがあるなんて！」と衝撃を受けたことから、その想いは始まっている。そして2000年のクリスマスシーズンに実際にこのホテルに２泊したんです。

その時の情感が作らせたのが"Standing Alone"というアルバムで、実際にブックレットにはラッフルズホテルで撮り下ろした写真が満載、おまけに、ラッフルズホテルをうたった「砂になぞるサヨナラ」という曲は、実際に泊まったパームコート211号室でペンを取り、綴った曲なのである。

あれから月日は流れ、以来訪れてないシンガポール＆ラッフルズ。
だけど想いが変わることはなく、今も並々ならぬ思慕をそこには抱いている、特別な地なのだ。
いずれ訪れる日がくることを信じて（？）シンガポールドルやTCも円に換金せずに今でも手元に残している。

そんな、シンガポールが世界に誇れるラッフルズホテルが外資系企業に売却とは。
まぁ売却されて経営母体が変われど、ホテル自体はそう変わりますまい。
これを機に更にサービス等よくなるのであればそれもまた良いことであろう。

俺が滞在した時最も強く感じたのは、海外の一流どころのホテルには割と常駐している日本語を話せるスタッフがここには居なくて、コミュニケーションをとることが大変だったということ。

日本人の滞在客も非常に多いホテルだけに、この辺がしっかり底上げされればいいなぁと思うんだよね。

けどなぁ、売却。しかも他国企業。
なんだか時代の流れというか、少しばかりのさびしさも覚えちまうっていうのもまた、事実なんだよね。