2015年05月30日
esq 神戸LIVE 忘れられぬドラマ
スターダスト・レビュー初代キーボーディストで、現在は山下達郎さんのツアーレギュラーメンバー(コーラス)でもある、三谷泰弘さんがソロ活動"esq"を始動したのが、95年なのだそうです。よって今年はesq活動20周年。それに伴うツアーが5月から開始されていまして、僕は、バンド形態でのステージとなる神戸公演を観に行きました☆

広島や岡山でもステージあったんだけど、そこはDUO形態だった。
私的にはesqはバンドで観たい。その理由はここで弾いている素晴らしきベースプレイヤーの存在があるからに他ならない。
BARAさん。
三谷さんと演る前は「榊原雄一」名義で、数多くのセッションで名を馳せてきた。以前もその辺についてはこのブログでも確か書いたから詳細は省くが、自分は小比類巻かほるさんのTIME THE MOTION TOURを収めたビデオとLIVE盤「TIME THE MOTION LIVE」で、BARAさんの存在を初めて知った。
そこでのBARAさんのプレイ、そして何よりステージングは、当時、楽器始めて間も無い高校生だった自分にとって、ものすごい衝撃的だった。小比類巻さんのバックはTIME THE MOTIONで終わり、続いて吉田拓郎さんのバックに抜粋されるわけですが、それ以降、結構長いこと、活動の消息がつかめなかったんですよね…
拓郎さんとの仕事が終わった頃にTWINZERのメンバーとして活動し、OH SHINY DAYのPVにも少しだけ姿が映っている、てのを知ったのも、随分後になってからだったんだよな…
そんな感じで活動状況はつかめてなかったけど、言うまでもなく、BARAさんは自分にとっては最も重要かつ影響を受けたプレイヤーには違いないわけで、その存在を忘れることはなかった。
そんなBARAさんが、三谷さんのソロ「esq」で長らく弾いてる、というのを知ったのは、2010年ごろでした。何気にYahoo検索で「榊原雄一」で調べたら、esqのLIVEレポに行き着いたんですよね。
インターネットのおかげですよ。
これがなければBARAさんのプレイと再会することも、その4年後にあった「BARA音楽活動30周年記念LIVE」を観ることもなかっただろう。
トシとともにスタイルも変わっていく、というのはBARAさんにも該当してて、小比類巻さんで弾いてた当時はEMGピックアップのゴージャスなサウンドバリバリのSpector NS-2Jをメインで弾いていたのが、FenderのJazz Bass 1960年製(ホント最初期のVintage。希少価値は莫大高い)に変わってて、サウンドもSpector独特のボトムの効いたぶっといサウンドから、Fenderの、パッシヴならではの(言葉で表現するの難しいけど)サウンドに変わり…
けど初めて聴いた当時からの素晴らしさであったフレイズの歌い方や入れ方、ベースラインのバリエーションの豊かさは、当時の彩そのものでした。どころか、さらにすごい深化を遂げてた。
それを如実に感じたのがesqでプレイされてる「流星物語」という曲。ベース、すごいんだよ。音数そしてクイの打ち方裏拍のすくい方どれをとってもA難度なこの曲では真にうっとりするほどに雄弁なベースが聴ける!
今思えば、esqにBARAさんを起用した三谷さんは、本当に確かな目をもっていたよなぁと感じると同時に、起用し続けてくださってることに真に感謝です。そのおかげで今でもこうしてBARAさんのベースをLIVEで聴けるわけだから!
…
話を戻して。
今回の神戸公演。ほぼ満員のオーディエンスの中、2時間のセット。
New ALBUM"Playin' My Music"からの選曲を中心に、esqのは勿論、スタレビ時代の楽曲、"Cityscape"や"流星物語"に代表されるLIVEに欠かせない楽曲、そして洋楽カヴァーも盛り込まれた、聴衆を全く飽きさせることのない構成、そして盤石な三谷さんのVocalにバンドの演奏…
キャリアを重ねてきているメンツの集合体だから当然の流れ、ではあるけど、ホント!うまいわ!
そんな感じで、LIVE自体も大満足だったわけです。
が、私的にはそれでこの神戸公演は終わらなかったんです。終演後に思いがけないサプライズが待ってました。
…
今回のLIVE前に、Twitter通してBARAさんご本人から「終演後声かけてくださいね」というレスポンスをいただいていたんです。自分は雲上人に気安く声などかけられない的なのがあり、ゆえに著名な方を目の前にすると緊張でフリーズしてしまう、というのがありまして…
そんなんだから、今まで「アーティスト本人の物販サイン&握手会」になど到底並べず、過去何度かあった憧れのバンドマンとのニアミスでも至近距離にいながらまったく声がかけられず…ンな感じで…
その均衡が破られたのが、昨年のPonta Box観に行った際の、水野正敏さんとの「開場前、会場前での出会い」だった。それまではバンドマンご本人と話を交わしたことなど、できなくて。
そんなチキンな性格だから(苦笑)、BARAさんからありがたいお言葉いただきながらも「どうご本人に切り出そう、まずは名乗らなきゃだよな、でも名乗っただけでは誰かわからんかもだし…」
実は本番中、ずっとそんな想いを巡らし、言葉を探している自分がいた 爆
そうこうしてるうちに、ダブルアンコール。
ダブルアンコールでは三谷さんひとりの弾き語り。
そしてそれも終わり、さぁどうする!?
と思って会場入り口に目をやった、次の瞬間!
「いつも話題にあげてくれて、ありがとう!」
笑顔でそう近づいてきた人物が…そうです!何とBARAさん自らが僕の居た席に向かって来られ、握手を求めてくださったんです!
もうね、驚きなんてもんじゃないですよ!
高校時代からの憧れが、雲上人が、自分を訪ねに真っ先に来てくださったんですよ!
Twitterでは僕自身、Tweetやアイコンに姿見をUPしていることも功を奏したのかもしれません。またesq以前のBARAさんの活動のことをTweetでよく書いてた上、それも楽器弾きとしての視点からだったりもしたんで、ご本人の印象に残っていたのかもしれませんね。
LIVE中のMCから伺えるとおり、ホント気さくな話しやすい方でした。「終演後どの視点から切り出せば僕と気づいてもらえるかな?」と思案しまくっていたけど、まさにその必要のない展開となり…
そこでの会話は数分あったかなかったか。
その日のうちに東京にとんぼ返りをされるとのことで、BARAさん、一度機材を片付けにステージに行かれました。僕はというと帰りの列車の時刻を検索したり、esqのLIVE DVDを物販で買ったり…
そうこうしているうちにBARAさんは再び客席の方に戻り、常連のファンの方と話をされてたので、じゃ俺も帰るかなホント信じられん出来事が起こった日じゃったのぉ…と席を立った、その時、再び驚くことが!
何とその様子に気づかれたBARAさん、僕の方にもう一度駆け寄ってこられ、「本当にありがとね」と握手を求めてこられたんですよ!
見送りまでしていだたいて…
もうね、感動で言葉にならんかったです私は 涙
夢見心地で帰路についたのでありました。
…
長文でゴメンナサイね。
でも、どうしても書いて残しておかずにはおれんかったので…
憧れ続けてきた憧れが、LIVEだけじゃなくリアルに具現化した、忘れられぬ1日となりました。
真に…感謝です!

広島や岡山でもステージあったんだけど、そこはDUO形態だった。
私的にはesqはバンドで観たい。その理由はここで弾いている素晴らしきベースプレイヤーの存在があるからに他ならない。
BARAさん。
三谷さんと演る前は「榊原雄一」名義で、数多くのセッションで名を馳せてきた。以前もその辺についてはこのブログでも確か書いたから詳細は省くが、自分は小比類巻かほるさんのTIME THE MOTION TOURを収めたビデオとLIVE盤「TIME THE MOTION LIVE」で、BARAさんの存在を初めて知った。
そこでのBARAさんのプレイ、そして何よりステージングは、当時、楽器始めて間も無い高校生だった自分にとって、ものすごい衝撃的だった。小比類巻さんのバックはTIME THE MOTIONで終わり、続いて吉田拓郎さんのバックに抜粋されるわけですが、それ以降、結構長いこと、活動の消息がつかめなかったんですよね…
拓郎さんとの仕事が終わった頃にTWINZERのメンバーとして活動し、OH SHINY DAYのPVにも少しだけ姿が映っている、てのを知ったのも、随分後になってからだったんだよな…
そんな感じで活動状況はつかめてなかったけど、言うまでもなく、BARAさんは自分にとっては最も重要かつ影響を受けたプレイヤーには違いないわけで、その存在を忘れることはなかった。
そんなBARAさんが、三谷さんのソロ「esq」で長らく弾いてる、というのを知ったのは、2010年ごろでした。何気にYahoo検索で「榊原雄一」で調べたら、esqのLIVEレポに行き着いたんですよね。
インターネットのおかげですよ。
これがなければBARAさんのプレイと再会することも、その4年後にあった「BARA音楽活動30周年記念LIVE」を観ることもなかっただろう。
トシとともにスタイルも変わっていく、というのはBARAさんにも該当してて、小比類巻さんで弾いてた当時はEMGピックアップのゴージャスなサウンドバリバリのSpector NS-2Jをメインで弾いていたのが、FenderのJazz Bass 1960年製(ホント最初期のVintage。希少価値は莫大高い)に変わってて、サウンドもSpector独特のボトムの効いたぶっといサウンドから、Fenderの、パッシヴならではの(言葉で表現するの難しいけど)サウンドに変わり…
けど初めて聴いた当時からの素晴らしさであったフレイズの歌い方や入れ方、ベースラインのバリエーションの豊かさは、当時の彩そのものでした。どころか、さらにすごい深化を遂げてた。
それを如実に感じたのがesqでプレイされてる「流星物語」という曲。ベース、すごいんだよ。音数そしてクイの打ち方裏拍のすくい方どれをとってもA難度なこの曲では真にうっとりするほどに雄弁なベースが聴ける!
今思えば、esqにBARAさんを起用した三谷さんは、本当に確かな目をもっていたよなぁと感じると同時に、起用し続けてくださってることに真に感謝です。そのおかげで今でもこうしてBARAさんのベースをLIVEで聴けるわけだから!
…
話を戻して。
今回の神戸公演。ほぼ満員のオーディエンスの中、2時間のセット。
New ALBUM"Playin' My Music"からの選曲を中心に、esqのは勿論、スタレビ時代の楽曲、"Cityscape"や"流星物語"に代表されるLIVEに欠かせない楽曲、そして洋楽カヴァーも盛り込まれた、聴衆を全く飽きさせることのない構成、そして盤石な三谷さんのVocalにバンドの演奏…
キャリアを重ねてきているメンツの集合体だから当然の流れ、ではあるけど、ホント!うまいわ!
そんな感じで、LIVE自体も大満足だったわけです。
が、私的にはそれでこの神戸公演は終わらなかったんです。終演後に思いがけないサプライズが待ってました。
…
今回のLIVE前に、Twitter通してBARAさんご本人から「終演後声かけてくださいね」というレスポンスをいただいていたんです。自分は雲上人に気安く声などかけられない的なのがあり、ゆえに著名な方を目の前にすると緊張でフリーズしてしまう、というのがありまして…
そんなんだから、今まで「アーティスト本人の物販サイン&握手会」になど到底並べず、過去何度かあった憧れのバンドマンとのニアミスでも至近距離にいながらまったく声がかけられず…ンな感じで…
その均衡が破られたのが、昨年のPonta Box観に行った際の、水野正敏さんとの「開場前、会場前での出会い」だった。それまではバンドマンご本人と話を交わしたことなど、できなくて。
そんなチキンな性格だから(苦笑)、BARAさんからありがたいお言葉いただきながらも「どうご本人に切り出そう、まずは名乗らなきゃだよな、でも名乗っただけでは誰かわからんかもだし…」
実は本番中、ずっとそんな想いを巡らし、言葉を探している自分がいた 爆
そうこうしてるうちに、ダブルアンコール。
ダブルアンコールでは三谷さんひとりの弾き語り。
そしてそれも終わり、さぁどうする!?
と思って会場入り口に目をやった、次の瞬間!
「いつも話題にあげてくれて、ありがとう!」
笑顔でそう近づいてきた人物が…そうです!何とBARAさん自らが僕の居た席に向かって来られ、握手を求めてくださったんです!
もうね、驚きなんてもんじゃないですよ!
高校時代からの憧れが、雲上人が、自分を訪ねに真っ先に来てくださったんですよ!
Twitterでは僕自身、Tweetやアイコンに姿見をUPしていることも功を奏したのかもしれません。またesq以前のBARAさんの活動のことをTweetでよく書いてた上、それも楽器弾きとしての視点からだったりもしたんで、ご本人の印象に残っていたのかもしれませんね。
LIVE中のMCから伺えるとおり、ホント気さくな話しやすい方でした。「終演後どの視点から切り出せば僕と気づいてもらえるかな?」と思案しまくっていたけど、まさにその必要のない展開となり…
そこでの会話は数分あったかなかったか。
その日のうちに東京にとんぼ返りをされるとのことで、BARAさん、一度機材を片付けにステージに行かれました。僕はというと帰りの列車の時刻を検索したり、esqのLIVE DVDを物販で買ったり…
そうこうしているうちにBARAさんは再び客席の方に戻り、常連のファンの方と話をされてたので、じゃ俺も帰るかなホント信じられん出来事が起こった日じゃったのぉ…と席を立った、その時、再び驚くことが!
何とその様子に気づかれたBARAさん、僕の方にもう一度駆け寄ってこられ、「本当にありがとね」と握手を求めてこられたんですよ!
見送りまでしていだたいて…
もうね、感動で言葉にならんかったです私は 涙
夢見心地で帰路についたのでありました。
…
長文でゴメンナサイね。
でも、どうしても書いて残しておかずにはおれんかったので…
憧れ続けてきた憧れが、LIVEだけじゃなくリアルに具現化した、忘れられぬ1日となりました。
真に…感謝です!