2019年06月27日
YAMAHA LB-1JJ リペア計画
このベースね…
ベースを始めた頃に発売されたんですが、当時の俺はYAMAHA信者だったから 笑、もう憧れも憧れで。
FENCE OF DEFENSEの西村麻聡さんがBX-5からLBにメインのベースを替えて「2235 ZERO GENERATION」ツアー以降長らくやっていたでしょ?
FODの大ファンだったからねぇ、俺…それがこのLBが憧れのベースだった最大の要因ですね。実際BXは大学の時に手に入れて弾いていたし。
ただ、高校生当時のMY身分にとっては新品価格で20万近くはハードルが高く、手が出なくてね…進学したらバイトして金貯めてこれを買う!と決めていたんですが、LBはYAMAHAのベースにあっては寿命がとても短く、その頃にはもうカタログ外に… 泣
なので、2年ぐらいしか販売されなかったんじゃないかね。
そんな憧れもあり、社会人になってからは頻繁にヤフオクやらデジマートやらでLBを頻繁に探していました。その甲斐あって確か2006年頃だったか、PJピックアップ配列でボルトオンネックの下位グレードモデル、LB-2PJを遂に見つけ、入手したんですよ。それは3年ぐらい手元にあったんですが、当時やっていた音楽には合わずで出番がなく、結局手放したんです。
そして手放すと同時に、ホント入手困難になり…
2年ほどでカタログラインから消えた、ということからもお察しいただけるとおり、LBは流通量自体が非常に少ないベースです。そして中古に出てくるベースの殆どがこの、下位グレードのLB-2PJ。JJピックアップ配列のLB-2JJとか、上位グレードのLB-1JJはホント殆ど出てこない。そして稀に出てきても、ネックやら塗装やらの状態が悪い個体が殆どで、そして悪いことにその殆どが結構強気な値付け 苦笑
そんな折!
昨年の夏に、イシバシ楽器に中古で出ていたんです!
LB、それもLB-1のJJピックアップ配列のヤツが!

ネック周りに不具合がない上、トラスロッドにも余裕があるとのことで、即!確保しました!

ボディ周りの近影。
LBはこの、プリントロゴとかも実に良い味を出しています。楽器全体のルックス自体も非常に良い感じで、このルックス面でも俺はLBをすごく気に入っているんですよね。
重量は4.3kg。
同系列…というかLBの方が開発の参考にしたの間違いないであろう 笑、Spectorにも共通した、小ぶりなボディだけど質量はしっかり詰まっている感じ。下位グレードのLB-2との違いはネックがスルーかボルトオンか、という違いだけではなく、LB-1の方は「ナットがブラス」「ポジションマークの材質が違う」「指板がエボニー」等…
私的には、LB-2を所持していた時もそうでしたが、好き嫌いがハッキリ分かれる「YAMAHAオリジナルのピックアップならびにアクティヴサーキット」のサウンドも結構好きですね。ちょっとチープな印象はありますが。LB-1にしても同様で、このオリジナルの電気系統で維持できるものなら維持していきたい、と思っていました…
…維持できるものなら…
そうなんです 泣
入手した個体にはふたつ泣き所があり、ひとつはラッカー塗装の溶けが結構あることで、もう一つがこの電気系統の劣化だったんです。
入手頃はまだ良かったんですが、日が経つにつれ常時ノイズが乗るようになり、そしてコントロールノブやジャックにもガリが出始め…遂には出力も落ち、それは電池を交換しても改善されず、ついでに言うならノイズもひどくなる一方で…

オリジナルの電気系統諸々、寿命が尽きた、的な…
何れにせよノイズが常時のる状態ではレコーディングにしろLIVEにしろ使いものにならんわけで、苦渋の決断ではありましたが、電気系統を全交換・全刷新することにしました。そしてついでにブリッジやコントロールノブも交換して、ガラリとこのLBに手を加えることにしました。
ラッカー溶けが酷い塗装もね、ポリ塗装にリフィニッシュしてもらうことを決めました。もっとも電気系統の刷新とそれを同時にやると一度にかかる金額がシャレにならんので、リフィニッシュは若干時間をあけて(今年の年末頃予定)依頼しますが…
ここまでコストと手間をかけてでもMODして蘇らせようという気になったのは、やはりネックの状態が良い個体だったことが大きいですね。

そんなわけで。
パーツがひと通り揃ったところで、いつもお世話になっているギターワークスさんにリペア依頼をしました。
今回のMODでこんな感じに変わります。
↓
ピックアップ:BartoliniのJJに
アクティブサーキット:Bartolini XTCTに
ブリッジ:GOTOH 404BO-4に
パーツ類:POT&Jack&電池スナップ全交換
キャビティに導電塗料塗布
HATAコントロールノブにノブ刷新
アクティブバイパススイッチ増設
やはりMODで大きいのは、Bartoliniにピックアップやアクティブサーキットを入れ替えることでしょうね。見た目的にもYAMAHAオリジナルのは「基盤にPOTも直付けになっているタイプ」で、それがキャビティ内にジャストフィットで入っているので、これを撤去してXTCTに入れ替えると、キャビティ内はものすごくスッキリすることでしょうね 笑
もうひとつ大きい変化が「アクティブサーキットをバイパスするスイッチを増設」すること。これはオリジナルのLBには備わっていません。殆ど使うことはないとは思うけど、これは「本番中に電池が消耗してアクティブで出力できなくなった際=非常時の対応」という意味合いが強いです。
俺ね、以前、アクティブOnlyのベースで臨んだ本番で、本番中に電池消耗で音が出なくなったという苦い経験をしているので(その時はスペアのベースに持ち替え乗り越え)、電池要らずのパッシブでも鳴らせる仕様はやっぱ欲しいんだよね。
そんなわけで、現在LB-1は「第1期大リペア」に出ています。
仕上がってきたらまたお知らせしましょう!
ベースを始めた頃に発売されたんですが、当時の俺はYAMAHA信者だったから 笑、もう憧れも憧れで。
FENCE OF DEFENSEの西村麻聡さんがBX-5からLBにメインのベースを替えて「2235 ZERO GENERATION」ツアー以降長らくやっていたでしょ?
FODの大ファンだったからねぇ、俺…それがこのLBが憧れのベースだった最大の要因ですね。実際BXは大学の時に手に入れて弾いていたし。
ただ、高校生当時のMY身分にとっては新品価格で20万近くはハードルが高く、手が出なくてね…進学したらバイトして金貯めてこれを買う!と決めていたんですが、LBはYAMAHAのベースにあっては寿命がとても短く、その頃にはもうカタログ外に… 泣
なので、2年ぐらいしか販売されなかったんじゃないかね。
そんな憧れもあり、社会人になってからは頻繁にヤフオクやらデジマートやらでLBを頻繁に探していました。その甲斐あって確か2006年頃だったか、PJピックアップ配列でボルトオンネックの下位グレードモデル、LB-2PJを遂に見つけ、入手したんですよ。それは3年ぐらい手元にあったんですが、当時やっていた音楽には合わずで出番がなく、結局手放したんです。
そして手放すと同時に、ホント入手困難になり…
2年ほどでカタログラインから消えた、ということからもお察しいただけるとおり、LBは流通量自体が非常に少ないベースです。そして中古に出てくるベースの殆どがこの、下位グレードのLB-2PJ。JJピックアップ配列のLB-2JJとか、上位グレードのLB-1JJはホント殆ど出てこない。そして稀に出てきても、ネックやら塗装やらの状態が悪い個体が殆どで、そして悪いことにその殆どが結構強気な値付け 苦笑
そんな折!
昨年の夏に、イシバシ楽器に中古で出ていたんです!
LB、それもLB-1のJJピックアップ配列のヤツが!

ネック周りに不具合がない上、トラスロッドにも余裕があるとのことで、即!確保しました!

ボディ周りの近影。
LBはこの、プリントロゴとかも実に良い味を出しています。楽器全体のルックス自体も非常に良い感じで、このルックス面でも俺はLBをすごく気に入っているんですよね。
重量は4.3kg。
同系列…というかLBの方が開発の参考にしたの間違いないであろう 笑、Spectorにも共通した、小ぶりなボディだけど質量はしっかり詰まっている感じ。下位グレードのLB-2との違いはネックがスルーかボルトオンか、という違いだけではなく、LB-1の方は「ナットがブラス」「ポジションマークの材質が違う」「指板がエボニー」等…
私的には、LB-2を所持していた時もそうでしたが、好き嫌いがハッキリ分かれる「YAMAHAオリジナルのピックアップならびにアクティヴサーキット」のサウンドも結構好きですね。ちょっとチープな印象はありますが。LB-1にしても同様で、このオリジナルの電気系統で維持できるものなら維持していきたい、と思っていました…
…維持できるものなら…
そうなんです 泣
入手した個体にはふたつ泣き所があり、ひとつはラッカー塗装の溶けが結構あることで、もう一つがこの電気系統の劣化だったんです。
入手頃はまだ良かったんですが、日が経つにつれ常時ノイズが乗るようになり、そしてコントロールノブやジャックにもガリが出始め…遂には出力も落ち、それは電池を交換しても改善されず、ついでに言うならノイズもひどくなる一方で…

オリジナルの電気系統諸々、寿命が尽きた、的な…
何れにせよノイズが常時のる状態ではレコーディングにしろLIVEにしろ使いものにならんわけで、苦渋の決断ではありましたが、電気系統を全交換・全刷新することにしました。そしてついでにブリッジやコントロールノブも交換して、ガラリとこのLBに手を加えることにしました。
ラッカー溶けが酷い塗装もね、ポリ塗装にリフィニッシュしてもらうことを決めました。もっとも電気系統の刷新とそれを同時にやると一度にかかる金額がシャレにならんので、リフィニッシュは若干時間をあけて(今年の年末頃予定)依頼しますが…
ここまでコストと手間をかけてでもMODして蘇らせようという気になったのは、やはりネックの状態が良い個体だったことが大きいですね。

そんなわけで。
パーツがひと通り揃ったところで、いつもお世話になっているギターワークスさんにリペア依頼をしました。
今回のMODでこんな感じに変わります。
↓
ピックアップ:BartoliniのJJに
アクティブサーキット:Bartolini XTCTに
ブリッジ:GOTOH 404BO-4に
パーツ類:POT&Jack&電池スナップ全交換
キャビティに導電塗料塗布
HATAコントロールノブにノブ刷新
アクティブバイパススイッチ増設
やはりMODで大きいのは、Bartoliniにピックアップやアクティブサーキットを入れ替えることでしょうね。見た目的にもYAMAHAオリジナルのは「基盤にPOTも直付けになっているタイプ」で、それがキャビティ内にジャストフィットで入っているので、これを撤去してXTCTに入れ替えると、キャビティ内はものすごくスッキリすることでしょうね 笑
もうひとつ大きい変化が「アクティブサーキットをバイパスするスイッチを増設」すること。これはオリジナルのLBには備わっていません。殆ど使うことはないとは思うけど、これは「本番中に電池が消耗してアクティブで出力できなくなった際=非常時の対応」という意味合いが強いです。
俺ね、以前、アクティブOnlyのベースで臨んだ本番で、本番中に電池消耗で音が出なくなったという苦い経験をしているので(その時はスペアのベースに持ち替え乗り越え)、電池要らずのパッシブでも鳴らせる仕様はやっぱ欲しいんだよね。
そんなわけで、現在LB-1は「第1期大リペア」に出ています。
仕上がってきたらまたお知らせしましょう!