2011年07月09日

MDという媒体

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1107/08/news023.html

これによると、MDウォークマンが出荷終了となるそうです。

音楽の現場ではMD、随分重宝してきました。最も重宝した機能は、曲順を自在に入れ替えられたり、差し替えたりできる機能。これがあることでアルバムの曲順を考察したり、LIVEのセットリストを考察したり、で使えましたからね。また音飛びしない&ディスクが露出しないことから、クルマで聴くにも最適なメディアでした。圧縮の仕方が結構えげつない印象が強く、特に高域・シンバル等金物はつぶれまくりで録音されるため、サウンド面ではNGでしたが、手軽さは革新的だったし、何より「自分でイージーに編集できる」点でも、カセットテープから比べれば劇的な変化。

また、LIVEにおいても随分コイツのお世話になってきました。

Freaky Jammin'は長い間、GuitarとBass、ふたりによるユニットで、他のセクションはすべて打ち込みのオケでまかなってました。つまり、LIVEは打ち込みオケを流したものに両者があわせるスタンスでやってた次第。

その打ち込み音源をとりこみ流す役割を担ってたのが、まさにこのMD。編集のイージーさと音飛びの心配殆どなしというタフネスさは、LIVE本番でかなり心強かったです…時折MD読み込まんかったりというハプニングはありましたが(笑)

しかしながら、iPodがこれだけ台頭すりゃあ、さすがにMDも居場所がなくなりますね。唯一勝ってると思われてた「マイクでの同録」にしても、最近では同録に特化したMP3レコーダーとかも出てきてますからね。ICレコーダーの台頭も大きい。

Freaky Jammin'においても打ち込み音源はMP3化してiPod nanoでまかなうようになりました。メカニカルな動作部分がない上nanoはHDD記録ではないためクラッシュに見舞われる心配もない。しかも板ガムぐらいの大きさでかさばらない。

失敗の許されないLIVEにおいては最強の助っ人到来で、相方ssmのMDウォークマンもFJでは退役となりました。

竹内哲也のサポートやってた頃も、MDが活躍しましたね。大阪でのリハ音源をMDで送付してもらって、それを基に弾く内容を考えたり練習したり等々。

んまぁつまりは、はかりしれないほどにMDには世話になったということです。

俺の1st Album、"Now is the time"っていうんだけど、1999年に自主制作発表したそれは、Roland VS840に多重録音したマスターデータを、MDに落としてつくったものです。先述のとおりMDは高音部の劣化が著しいため、MD一枚一枚、それも一曲一曲、手作業で落として(録音して)いったのが思い出されます。

俺は、iPodが主流になり始めた頃に、MDはそのうち廃れると見切り、MDプレイヤーほぼすべてヤフオク等で売却しました。今思えば先見の明があったように思いますね。んまぁMacやDVDの音声出力司ってるコンポにMDプレイヤーついてるので、再生することが今後あっても不自由はしないでしょう。

いずれにせよ、ひとつ時代が終わったなぁ移り変わるなぁっていう感じを覚えた、TOPICには違いないね。

俺はそんなこんなでMDプレイヤーもMDデッキも手放しましたが、俺と違ってモノを大事に長く使うssm君は多分、まだ、FJで使ってたあの、ポータブルMDウォークマン(結構初期の型じゃなかったかな?)を持ってると思います。エライね。


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